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自然治癒 Natural Healing

自然治癒の画像

自然に治癒すればそれにこしたことはありませんよね。自然に治る理由について説明していきます。


発痛物質 Algesic Substance

発痛物質の画像

発痛物質の画像


痛みってなぜ起こるのでしょうか?
例えば、コケて擦り剥いたとします。「痛いッ!」って感じますよね?!それは擦り剥いたところの細胞が壊れて、そこから発痛物質が出て、その発痛物質が神経に接すると、「その発痛物質がいっぱい出てるよ〜」とか「ちょっと出てるよ〜」とかの情報が神経の道を通って脳へ届けられ、ケガの程度を把握、、、と言うか、「痛いッ!」って感じます。そして、かさぶたが出来、治ってくるのと同時に痛みも無くなります。
それと同じく、椎間板が壊れると、壊れた周囲の細胞も壊れ、ブラジキニンなどの発痛物質が発生します。発痛物質の出る量は、基本的には椎間板の壊れる程度に比例するでしょうが、椎間板随核の出る方向や、壊れるスピードによっても出る量、出る場所も人それぞれでしょう。例えば、首(頚椎)の椎間板が背中側に破損すると、その周りには様々な神経が存在します。首そのものの知覚や運動を司る神経や、腕や手を司る神経、また大きく壊れた場合などは下半身(下肢)を司る神経に影響があるかも知れません。整形外科医が患者に「椎間板が神経を圧迫して痛みを感じている」と言う説明をしますが、私は言葉を厳密に使えば表現に誤りがあると思います。何故ならMRI画像上、圧迫があるのに痛みを感じない人がいると言う事実があるからです。

【引用】
 第2章 病態 Clinical Question3
ヘルニアの大きさは症状の程度に関連するか

腰椎椎間板ヘルニアの大きさは下肢痛や神経症状と相関することが多い.しかし,必ずしも一致するわけではない.

2011年発行
腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン(改訂第2版)
P25


椎間板が神経を圧迫して痛みを感じている

矛盾

MRI画像上、圧迫があるのに痛みを感じない人がいる


※私は、このWebサイトで症状の種類(痛み、痺れ、痙攣、麻痺、感覚知覚、運動知覚)について厳密に使い分けたいと考えています。


「圧迫があるのに痛みを感じない人」とはどういう状態の人でしょうか?私はその神経の周りに発痛物質が発生していない。もしくは、発生していたが、収まった人と解釈しています。また圧迫の程度ですが、神経の強度圧迫は麻痺を生じさせます。皆さんも、正座していて感覚が無くなったり、痺れたりした経験があると思いますが、あれと一緒です。
(他の意見とすれば、画像では2次元であり、確かに輪切りと、縦方向の2種類のMRIを撮りますが、神経根等は通常、脊髄液の中で、浮いているような状態なので、画像上ではそう見えても、実はそもそもあまり圧迫されてない場合もあるという意見もあります。)
私がここで言いたいのが、発痛物質が神経に接しないと「痛み」という症状は生じない。と言うことです。
私は17才の時にL4/5ヘルニアを発症して何回も再発・自然治癒を繰り返していますが、意味も分からず治って来ました。最終的に、27才2椎間目再発の時は1年間痛みに悶え苦しんで手術に望みましたが、やはり構造的に破損状態が酷い人は発痛物質が収まりにくく、新たな発痛物質が生じやすい状況が続くんだと思います。

症状(痛みの理由)

※痺れ、痙攣、麻痺の症状は圧迫により生じる。


【○正解】 
①椎間板ヘルニアは髄核を取り囲んでいる線維輪の後方部分が断裂し、変性した髄核が断裂部から後方に逸脱することで

②発痛物質が発生し、その発痛物質が近接の神経根に影響を与えることにより

③その神経根が支配する領域(手や足。)および椎間板が壊れた部位(首や腰。)に痛みを感じる。(※稀ですが胸椎椎間板ヘルニアはまた症状の出る部位が違います。)


【×不正解】 
①椎間板ヘルニアは髄核を取り囲んでいる線維輪の後方部分が断裂し、変性した髄核が断裂部から後方に逸脱することで

②神経根、馬尾が圧迫されて

③その神経根が支配する領域(手や足。)および椎間板が壊れた部位(首や腰。)に痛みを感じる。(※稀ですが胸椎椎間板ヘルニアはまた症状の出る部位が違います。)


おそらく、MRI画像上もリアルで分かりやすく説明しやすいという理由で、目に見えない発痛物質よりも目に見える圧迫が痛みを引き起こすという説明になっているのではないでしょうか?
1911年にGoldthwaitさんが椎間板の突出が坐骨神経痛を引き起こす可能性があると考えてから時代が移ろってきました。どこでその突出(ヘルニア)が神経を圧迫して痛みが出るに変わったのか知りませんが、言葉を厳密に使用すると不正解だと思います。医師の方は気を付けて言葉を使用してほしいものです。

【結論】
自然と発痛物質が収まれば、「痛み」という症状は無くなります。

マクロファージ Macrophage

マクロファージの画像

マクロファージ(身体の異物を食べてくれる掃除屋さん)の画像


マクロファージとは、身体の中の不要なものを食べてくれる細胞です。身体の中の死んだ細胞を食べたり、身体の中に侵入して来た細菌などを不必要な異物ととらえ、食べ消化する身体の中の掃除屋さんです。
椎間板ヘルニアなど、椎間板が壊れる(飛び出す)ということは、具体的に言うと、椎間板線維輪が破れ、その中にある椎間板髄核がぶにっと、本来あるべき場所から出てくるということです。厳密に言うと、ヘルニアとして突出もしくは脱出する組織は髄核だけとは限らず、線維輪や終板の一部を伴っているんですが。近年の報告では、ある条件の場合、この飛び出し(ヘルニア)た髄核などが時間とともに消失することが確認されています。神経に影響を及ぼす可能性の高いヘルニア部分が消えて無くなるという報告です。身体の自然治癒力とは凄いもので、この飛び出した髄核の本来の役割、衝撃吸収・椎間高の保持等の役割をもう果たすことが出来ないと判断し、身体の中で、その髄核が役割の無い不要な細胞・破片と判断した場合、マクロファージが食べてくれます。そうして、神経の近くに影響を与える異物が無くなり、炎症が無くなれば、自然と症状も治ってきます。
マクロファージが異物を食べるスピードですが、異物を異物として捉える確実さ(椎間板髄核が完全に遊離して出きっているなど)が高いほど早い傾向にあります。また、健康で自己免疫力が高い人ほど異物排除の機能が働きます。

【ヘルニア脱出程度タイプ分類】

【引用】
 第1章 疫学・自然経過 Clinical Question3
自然消滅する椎間板ヘルニアの画像上の特徴は?

 椎間板ヘルニアは自然縮小するものがある.ヘルニアのサイズが大きいものや,遊離脱出したもの,MRIでリング状に造影されるものは高率に自然縮小する.逆にヘルニアのサイズが小さいものでは低率である.


 第1章 疫学・自然経過 Clinical Question4
ヘルニアの脱出形態の違いにより縮小・消失傾向に差があるか?

 突出型に比べ脱出型のヘルニアのほうがより縮小・消失傾向が強い.

2006年発行
腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン
P17・P19

【引用】
 第1章 疫学・自然経過 Clinical Question4
腰椎椎間板ヘルニアはどのくらいの割合で、どのくらいの期間で退縮するのか

腰椎椎間板ヘルニアが自然に退縮する割合およびその時期を明確にした報告はないが、2〜3ヶ月で著明に退縮するヘルニアも少なくない.

2011年発行
腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン(改訂第2版)
P16

【引用】
 第2章 病態 Clinical Question4
腰椎椎間板ヘルニア退縮の機序は何か

腰椎椎間板ヘルニアの退縮は,無機質な椎間板に血管新生によって炎症が惹起され,サイトカインの作用でさまざまな酵素が誘導されて腰椎椎間板ヘルニアを分解するために生じる.

2011年発行
腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン(改訂第2版)
P27

【結論】
神経に影響を及ぼす炎症等の根元である、ヘルニア部分がもう身体の役に立つことが出来ないと判断されれば、掃除屋マクロファージが食べ、結果として症状(痛み・痺れ等)が無くなります。

安静 Rest

安静の画像

安静の画像

皆さんは自分の身体の声を聞いてあげれてますか?痛みや痺れ、痙攣や麻痺などの症状はあなたの身体からあなたへ向けたサインです。身体に異変・異常があるというお知らせです。 よく安静とは、ベットの上で横たわることと捉えられやすいですが、私が言いたい安静とは、身体の声に耳を傾け、身体の求めてるようにすること!です。横になっていないとしんどいなら横になればいいのです。横になってたほうが楽なのであれば横になればいいのです。身体が求めていることに従えばいいのです。医師に安静にして下さいと言われたからといって、無理矢理ベットでずっと横になっているべきではありません。身体がどうしたいか、何を求めているのか?を聞き、安らかに落ち着けるようにすることが自然治癒への近道です。私は、過去、前向きに何もしていないのが不安で、激痛の中でもがんがんに腹筋していましたが、治りませんでした。身体の声にしっかり耳を傾ければ、結果として炎症等も早く治まり、症状から解放されます。


【引用】
 椎間板および変性疾患に対する保存療法
Nonoperative Manegement of Disc and Degenerative Disorders

過度の臥床は,体力,柔軟性,有酸素運動を阻害し,これらは時間と共に一層顕著になってくる.どんな急性疼痛患者でも,安静時間それ自体が問題を付加しないように,安静は最大48時間である.患者は自分でできる通常の活動はすべて維持するように働きかけられるべきである.

2009年出版
THE SPINE Rothman-Simeone(第5版)
P816

なんでもそうですが、「過ぎたるは及ばざるが如し」ということわざがあるとおり、安静はいいことですが、安静のし過ぎはよくないということですね。

【結論】
身体の声を聞き、やすらかに落ち着けるようにすれば、結果として、炎症等も早く治り、症状が自然に治癒します。

温泉 Hot Springs

温泉の画像

温泉の画像

温泉、いいですよね〜。私、温泉大好きです。癒されるし、なんたってリスクないし。私もいままでいろんな温泉旅行に行ってきました。ひとつ疑問に思うのが、どこの温泉に行っても効能が書いてあり、神経痛等に効くとか書いてあります。でも、それって科学的根拠あるの?って思ったりもします。いつも「信じるものは救われる」的な感じで入ってますけど。
自然治癒の項目に温泉のリストを入れるにあたり、少し真面目に考えてみました。
確かに、批判的な見方でみるとなんの確証もない効能ですよね。効能に書いてある「腰痛、肩こり、疲労回復、神経痛など」って、ただ単に温かいお湯に浸かって血行が良くなるからで、別に家の風呂でも同じではないかという意見もあります。少し話それますが、私、昔20才の頃、布団の訪問販売で高額な羽毛布団を買わされたことがあります。クーリングオフして難を逃れましたが。その頃も、椎間板が既に1椎間壊れていて、腰に不安を持っていてそこを刺激され買ってしまいました。そのような人の弱みにつけ込む効能なのではないかと思ったりもします。溺れる者は藁をもつかむと言いますが、治療法の確立してない病気があれば、それいいことにその病気に効果があるなどと書いたりする。たとえば、玉川温泉のように「この温泉では癌の治療にも効果があります」のような。そんな感じもしますよね。
しかし、一方で温泉の研究もしているようで、効果があるというデータもあるようですね。


温泉療法が腰痛症患者のQOLに及ぼす効果

温泉の効果には大きく分けると「リラックス(癒し)効果」「一般適応症(温浴効果)」「泉質別適応症(泉質効果)」の3つあるようです。

  1. リラックス(癒し)効果
  2. 一般適応症(温浴効果)
  3. 泉質別適応症(泉質効果)

お風呂の効能っていうのが一般適応症(温浴効果)ですね。お風呂にない効能が3番目の効能です。温かい温泉の他にも冷泉のところもあり、大分県九重町の「寒の地獄」という冷泉は非常に冷たいですが、効能に神経痛とかかれており、やはり成分も関係あるのかなぁと思います。火のないところに煙は立たないと言いますし、理由がはっきりしてないにしても昔から言われているように何かしら効果があるのではないでしょうか。自然と理学・薬物療法の側面があるのかもしれませんね。
痛くて立てない、歩けないといった急性期を過ぎた方や、もぅ疲れた。。と慢性症状に悩む方は温泉に行ってみてはいかがでしょうか?根本治療とまではいかないでしょうが、体も心も癒され、入る前と入った後では気分も少し変わりますし、症状も和らぐかもしれません。

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